京の商店道

伏見大手筋商店街(伏見区)

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伏見大手筋商店街(伏見区)

 伏見大手筋商店街は、JR奈良線の桃山駅から国道1号線までの約2.4kmにわたる大手筋通のうち、京阪伏見桃山駅から風呂屋町通までの約400mの間にある商店街。

 文禄3年、豊臣秀吉が伏見城築城にあたり大手門を築き、門から西に向けて道を作ったのが大手筋通のはじまりで、明治時代に入り、交通の発達、酒造業や工業地帯の発展により人口が増加し、大手筋を行き来する人々も増え、大正12年に30基の街路灯(すずらん灯)を設けて、商店街としての形をなしていったそうです。

 昭和46年には、電動開閉式のアーケードが完成、平成9年には、太陽光発電を利用した世界初のソーラーアーケードへと姿を変え、今でもアーケード内の照明の電力は太陽光発電で賄われているそうです。

 東側出入口から商店街に入るとすぐに目に付くのが、付近の観光名所を表したタペストリーとからくり時計。商店街周辺には御香宮神社や寺田屋、大倉記念館、キザクラカッパカントリー、十石舟など多くの史跡や観光資源に恵まれていて、観光拠点としての重要な役割も果たしています。

伏見大手筋商店街(伏見区)

 商店街のアーケードには、「○○○、何でもあるで大手筋」と書かれたタペストリーが多く飾られていて、その内容を見ていくのも商店街を歩く楽しみのひとつです。

 そのタペストリーの中に、「サンタが異常発生するで大手筋、何でもあるで大手筋」というものがあったので、その意味について関係者の方に聞いてみると、昨年に続き今年も12月1日から参加型謎解きイベント「サンタの挑戦状」が開催され、多くのサンタが飾られるそうです。この時期には、この他にもガラガラ抽選会やお年玉くじもあるので、たくさんの方々にお越し頂きたいとのことでした。

 この商店街、普段は、東行一方通行なのですが、12時から20時の間は、車両は通行止めとなり、自転車は押して歩くことが決められています。

 しかし、それに気づかず自転車に乗って走る人もたまにいるそうですが、その時には、近くにいる人が「ここは、自転車乗ったらアカンで!」と声をかけてくれるそうです。

 みんなで見守る商店街、ここには、みんなが安心して買物が出来る環境が整っていました。

 初めて、この商店街を利用される方は、自転車を運転して走行しないように!

 それより、タペストリーを含め、ゆっくり商店街の雰囲気を楽しみましょう。

 

大手筋商店街 http://otesuji.jp/

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