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旧三条通(旧東海道)(山科区)

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旧三条通(旧東海道)は、JR山科駅の南側の前をJRと並行に走る、約1.5kmの道です。

江戸時代には、東海道として都や近江へ行き交う人々でにぎわう、メイン通りでした。

東海道(江戸~都間)は、関ヶ原の合戦で勝利した徳川家康が、道路制度の改革を行った際に整備した、五街道の一つです。

人馬を交代して運ぶための53の宿駅を設けたことから、「東海道五十三次」と呼ばれ、浮世絵や俳句、和歌の題材にもなっています。

また、東海道の大津~都間は、江戸時代に米俵などの輸送にも重要な役割を果たし、年間約16,000輌の牛車が通行するようになりました。

しかし、この区間にある逢坂峠と日ノ岡峠が、通行の難所となっていたそうです。

そこで、泥道で立ち往生しないよう、坂道の脇に「車石」と呼ばれる石が敷設されたのだとか。

現在もこの通り沿いには、貴重な文化財として、車石が残されています。

現在は、一筋南にある三条通がメイン通りとして、山科区四宮から右京区嵐山まで続いていて通行量が多いため、逃げ道として、この旧三条通が利用されることが多いようです。

住宅が多く細い箇所が多いため、歩行者も車両も、お互いに譲り合いの精神で通行するようにしましょう。

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